みなさん
お元気ですか? (by井上陽水)
先々週の日曜日
東京は麻布にて、
午前10時より友人の結婚式がありましたもので
若い二人の門出を祝うべく
徹夜明けの老体に鞭打って
寝ず甚八で始発の新幹線に飛び乗りました。
招待状に挟まれていた地図によると、
麻布十番駅で降りて、徒歩数分とのこと。
東京駅で新幹線を降り、
なんちゃらいう地下鉄に乗り換える、
と書いてあったのですが
慌てて家を出た為に
うっかり地図を忘れてくるという大失態。
とりあえず駅員さんらしき人物にアタック開始。
で:「あのーすみません、西麻布駅まで行きたいのですが‥」
駅:「‥西麻布駅?西麻布駅はございませんが‥」
で:「またまた〜、ちゃんと地図に西麻布駅下車って書いてありましたもの〜、あ、その地図は忘れてきたんですけどもね」
あらやだこの人、
なんでしょ
西麻布駅を知らないだなんて。
まさか
こんなあからさまに駅員丸出しの格好はしていらっしゃるけれども
実は単なる鉄道マニアのコスプレ男なんじゃないでしょうね‥。
いや、マニアならこんな初歩的な質問に躓く訳がない。
それともなにかい、
この田舎っぺ大将を
担ごうってのかい?
‥いやいやいやいや!!
人に尋ねておいて疑うなど
言語道断!
無礼千万!!
都会に出るとどうも疑い深くなっていけません。
すると、
わたくしが怪しんでいる以上に
怪しい者を見る顔付きで
彼が仰いました。
駅:「あのー、麻布十番駅だったらございますけど‥西麻布駅は‥」
で:「あっ!へへへ、それですそれです!麻布!!ただの麻布でした!!
ははは‥、あ〜おっかしい、ねぇ‥ほんと」
朝から雨が降っていたもので
とんねるず往年の名曲 「雨の西麻布」が
脳内エンドレス状態だった故の過ちでした。
親切な駅員様に別れを告げ、
教えて頂いた通りにまず丸の内線に乗り、
続いて「東京メトロ」という
お洒落極まりないネーミングの地下鉄に乗り換え
一路、麻布十番駅を目指しました。
滑り込みセーフで式場に辿り着いた時、
わたくしの髪の毛は雨と汗でベッタリと顔に張り付き
服はずぶ濡れ
その姿はまるで、
川につかり、牛の尻子玉を狙う河童の様でした。
【補足】
河童に尻子玉を抜かれると
腑抜けになるそうです。
どうやらわたくし、
知らぬ間に抜かれていたようです。
抜かれた尻子玉は、河童の食料となるか、
お偉いさんへ税金として納めるのだそうです。
アウトローなイメージの河童ですが
意外にもそんな厳しい縦社会の中で生きていたとは
驚きですね。
ちなみに河童の特徴は
・肛門が三つある
・体臭が生臭い
・酒のみ
などが挙げられるそうです。
わたくし、いくつか思い当たる点が‥。
えーと、何でしたっけ、あ、結婚式結婚式。
そんな、
華やかな場におよそ相応しくない怪しげな風貌で式場に辿りつくと
既に友人たちが集まっていたので
で:「いやぁ〜メトロ乗っちゃったよ、メ・ト・ロ!」
と、ツウぶって言ってみたところ、
友A:「うっ!あんた頭に海藻のっっかってるみたいだけど、いいの?」
と、あっさりメトロデビューはスルーされました。
いいの?って、
いいもなにも‥ねぇ‥。
友B:「始発で来たのに遅かったじゃん、どこで乗換えてきたの?」
で:「まずさぁ、丸の内線で四ツ谷まで‥」
友C:「え!!何でそんな遠回りしてきたの?」
どうやら皆様、
最短距離のルートで、
わたくしよりも遥かに短時間で来られたようです。
東京砂漠!!!!!!!!
今回の結婚式では
新婦である友人より、なにかみんなで余興をやって欲しい
とのご要望がありました。
結婚式も目前に迫った某日、友人のひとりから
「てんとう虫のサンバをみんなで歌うことになったからよろしく☆」
というメールが届き、
余興の行く末に一抹の不安を感じながらも
夜、ひとり、てんとう虫のサンバの練習に打ち込んでおりました。
厳かに式が執り行われ、
披露宴に移り、恐れていた余興の時を迎える事となりました。
友人6人で2つのスタンドマイクの前に立ち、
歌の前に代表の友人が簡単な挨拶を。
「本日は本当におめでとうございま〜す!かおり〜凄いキレイだよ〜!!(至近距離にも関わらず
ここで手を振る) 今日のためにみんなで練習した歌を聞いて下さい☆てんとう虫のサンバです♪」
‥???
みんなで練習?
と、いう夢を見た、っていう
夢オチ?
わたくし記憶にございませんが。
狐につままれているわたくしを置き去りに
軽快にミュージックスタート。
あなた〜とわたしが〜ゆ〜め〜の〜くに〜
あらららららら
なんでしょう
この急激に下がった会場の温度は。
あまりの寒さに凍死寸前です。
それに引き換え
メンバーのサンバに賭けるこの熱き想い。
遠のく意識の中、
どうにか最後のくだりに。
あ〜いのくちづけくれました〜
あぁ、やっと‥
と、思いきや
二番に入りました。
二番!?
まさかの二番!?
えーと、
どんな歌詞?
こうなりゃ口パクよ。
M〇テの若手ジャ〇ーズよ。
笑顔でごまかせ!
ノリで乗り切れ!!
そして迎えた
(ある意味)感動のラスト!!
も〜りの月夜はふけました〜♪
ふけたのは森の月夜などではなく
紛れもなくわたくしです。
ふと、
新婦である友人を見ると
なにやらニヤニヤしながら
こちらを見ているではありませんか。
奴は根っからのお笑い好き
これはきっとなんかやれ、という
わたくしへのGOサイン
ブレーキランプ5回で
愛してるのサインくらい、
うっかりすれば見落としやすいサインではありましたが
わたくしは見逃しませんでした。
そうだ
東京くんだりまで来て
このままおめおめと帰れるものか!
そんな勢いで
マイクに向かい一言
「コマネチ!」
結婚式用のワンピースにも関わらず
股のVライン下から上への、
あのお馴染みの振り付きで。
泣いて暴れていたお子様
世間話しに花を咲かせていらっしゃったおばさま方
酔っ払った挙句、ウェイトレスのお姉さんにからんでいたうすら禿げ
果ては、飲み物を注いで回っておられた式場の方々までもが
一斉にこちらに注目。
「国旗に注目!!」
ぐらいの、注目。
お陰様で
失笑苦笑冷笑、その他諸々頂きまして、
ひとりやりきった感で席に戻るや否や
友人達からの突き刺さるような視線。
友A:「ちょっと、あんた何してくれちゃってんの!?今日来てる新郎の友人、みんな慶〇ボーイだからって余興あんなに張り切ったのに、なに?コマネチって!台無しじゃん!」
で:「え?そうなの?‥あ、あら〜なんだべ〜、で、でもさ、コマネチによって、このサンバメンバーは強烈に彼らの記憶に残ったと思うよ!」
友B:「んな記憶に残りたくないわ!てんとう虫のサンバで20代後半の、このギリギリの可愛らしさを存分にアピールしようと思ってたのに!!」
方向性の違い、でしたか。
バンドだったら解散ですね。
友A:「歌は完璧だったのに〜!!」
それはどうでしょう。
そんな独身の友人たち
二次会にてしっかり慶〇ボーイとよろしくやっておりました。
わたくしですか?
酔っ払った挙句、ウェイトレスのお姉さんにからんでおりました。
※で: 「日本酒、日本酒ありますか?きっついの」
ウ: 「ございません」
で: 「えぇ〜〜うそ〜ん」
※繰り返し
ノークリック ノーライフ。ささ、おひとつ。